加熱式タバコの害は「科学的に証明されていない」=「科学的に無害」?
タバコは「科学的」に有害
東京都の禁煙条例案が発表になった。加熱式タバコ(QOSなど)は分煙で可というものに変わっていた。「加熱式タバコの害は科学的に証明されていない」という主張がある。これは,(今のところ)間違いではいない。しかし「科学的には無害」ということとは違う。加熱式タバコの害を科学的に検証する(疫学的調査の結果が出る)には長い時間がかかるが,発売されて普及してからそれだけの時間が経っていないというだけのことだ。
タバコの有害成分と同じものが(量は少ないとはいえ)含まれているのだから,「科学的」には短期的に害があるのは明らかであり,長期的にも害があると推論できる。
現在ではタバコの害を認めているタバコ産業だが,かつて「タバコの害は科学的に証明されていない」と主張していたものだった。それと同様のことを今またしているのだ。
タバコ産業の危機感と戦略
日本の若年層の喫煙率は大幅に下がっている。(平成29年度,20代男性22.8%,女性7% JT全国喫煙者率調査)企業としては大変なこと。アメリカや日本のタバコ産業は,先進国で禁煙が進んできた今,途上国への販売を強化している。そして,先進国では加熱式タバコの販売でなんどか生き延びようとしている。
「科学的」にだまされてはいけない。
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1. 喫煙率が下がっているのに肺がんが増えているのは、なぜ?(禁煙先生.com)
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