米朝首脳会談はうまく進んでいるようだが不安も トランプ大統領のディールは成功する?

トランプ・キム会談はうまく進んでいるようだが

現在(12日1時)までのTV映像でみる両首脳の表情からすると,米朝首脳会談はうまく進んでいるようだ。結構なことである。

しかし,トランプ大統領にとってこれは大きなディールで,「後戻りできないところまで話を進めておいて,最後に難しい条件を出して譲歩させる」という手は使いたいところだ。

この会談は北朝鮮でも報道されているので,キム委員長も成果なしに帰るわけにもいかないから有効かと。でも,外交の相手として北朝鮮を甘くみるのは危険だ。だてに「瀬戸際外交」を続けてきたわけではない。

トランプ大統領が現在関心をもっているのは,北朝鮮に関わることでは「アメリカに届く核ミサイルをなくすこと」,そして「11月の中間選挙を乗り切ること」。なので,交渉決裂は避けたい,と考えれば,今回発表される同意は,具体的ではない「あいまいな同意」というのが妥当な予想だ。7月にも2度目の会談が行われるようだし。

トランプ大統領が史上初の会談を開けたのは

歴代の大統領が成しえなかった会談を,トランプ大統領が実現できたのはなぜか。その理由の一つが,北朝鮮の「体制を保障」したことである。

トランプ氏が掲げる政治理念は「アメリカ・ファースト」(政治の目的はアメリカが損をしないようにすること)であり,「民主主義や自由を守ろう」という理念・理想を排除しているからこそできたこと。オバマ大統領ではとうていかなわない会談だった。

具体的にどうやっていキム一族が支配することを保証するのかはわからないのだが。一族の支配が危うくなったら米軍を派遣して守るのだろうか。




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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。