新品のPCが遅いというクレーム Widows Updateの罪
ネットには「〇社のコンピューターは遅いから買うな」というような情報があちこちにころがっています。「5年前のノートPCより遅い」などのクレームが並ぶのですが,そんなPCはありません。あったとすれば初期不良です。そして,不良品がそれほど多い訳もありません。どうしてそう思ってしまうのでしょう。
ネットの製品レビューには,否定的な情報があふれています。それによれば,ほとんどすべてのHDDは「欠陥商品」らしく,臆病な私は製品を買えなくなってしまいます。これは,ちゃんと動く商品を手にした人のほとんどはレビューを書かないが,欠陥商品と思うものを手にした人の多くは怒りのレビューを書くということ。そしてその中の何割かの人は,実は,使い方を理解していないのだと思われます。例えば,不安定な場所に置いて気が付かないで振動を与えているとか,書き込み中に電源を落とすとか。
さて,PCが遅くて困っている人の中にはアンチウィルスソフトを2つ動かしていたというケースも。プリインストールされているものが動いているのに,別に購入したソフトもインストールしたとのこと。こういう勘違いはあるかも。
遅くなる主な原因は,何かが裏で動いていることが多いようです。しかもそれはマルウェアではなく,Microsoft謹製のWindows Updateであることが。タスクマネージャーを見ればわかるのですが,一般の利用者にそれを求めるのは酷でしょう。
「最新の状態」になっていますか? |
何らかの理由でWindows Updateが完了していないと,いつまでもアップデートを探しにいってCPUパワーが浪費され,動作が極端に遅くなるのです。実際に私も経験したことがあります。Updateの履歴を見て,最近更新が行われていなければそれが原因である可能性が大。非常手段ですが,Updateを自動から手動にすればPCは本来の速度を取り戻せます。もちろん,後できちんとアップデートできない原因を見つけて,解消しておかなければなりません。
品質更新プログラムのインストールが「1か月以内に」,「正しく」行われていますか? |
今のWindows PCは,購入直後には大量のアップデートが行われ,なかなか終了しないのでイライラします。完了を待てずに使って,「遅い」と嘆いている人が結構いるのでしょう。
道具は知識があればあるほど使いこなせるのは当然なのですが,一般の利用者に,どこまで知識を求めることが妥当なのでしょうか。やはり,もっとうまく更新する仕組みをつくるべきなのでしょう。こう考えると,セキュリティ更新の月1回はともかく,少なくとも大型アップデートの年2回という周期の見直しは必要でしょう。
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