センター倫理の解答に追加!
正解を追加!
センター倫理の解答に追加があるのではないかとの前回の記事。センターにFAXで問い合わせをしたところ,25日,大学入試センター研究統括官名のFAXで回答がありました。結論は,倫理の問題番号[6]については(1)も正解として追加するということでした。
(今,大学入試センターのサイトを見ると,プレス発表がされていました。)
どうして「正しい選択肢」としてしまったのか?
(1)を正しい選択肢としてしまった理由を色々調べていくと,次の記事に出会いました。「核家族化が進んでいる」は本当か? データから徹底検証(広井 多鶴子)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54833
かつての農村社会においては、祖父母、息子夫婦、その子どもなどが同一の世帯に住む多世代同居が普通であり、いわゆる大家族が社会の基礎的単位となっていた。(中略 だが、工業化や産業構造の転換の過程で)人々は職を求めて農村から都市に流入し、家族の形態も、多世代が同居する大家族から核家族へと変容し、夫は外で働き、妻は家事を担うという男女の役割分担が確立していく。産業化に伴うこのような家族形態の変化は、西欧社会にあっては19世紀頃から進行し始めるが、我が国では大正末期から昭和初期にかけて都市部のサラリーマン層を中心に始まり、戦後、高度経済成長の過程で一般化していった。
(第1編第1章第1説1 家族の変容と社会)1996(平成8)年版『厚生白書』
つまり,サザエさん家族のような家族が普通という(誤った)常識がつくられて,出題者とそれをチェックした人たちは,この常識にとらわれいたことです。私も含めて,みなさん気を付けましょうね。
しかし,数字にあたれば大家族は「一般的」ではなく,核家族が過半数を占めていることは明らかです。
目からウロコ
この記事の中で「なるほど」と思った内容があります。それは,昔から核家族が一般的だった理由です。一つには、きょうだい数が多かったからである(1920年の合計特殊出生率は5.24)。そして、もう一つは、平均寿命が短く、死亡率が高かったからだ。
「きょうだい数が多かった」からという理由は,おや?と思ったのですが,大家族をつくれるのは兄弟のうち長男だけですからね。(細かく言えば養子,嫁入り等ありますが。)目から,ウロコです。
「平均寿命が短かった」の方は,「孫が生まれる前に祖父母にあたる人は亡くなっている」ということなのはわかりやすいですが。
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