札幌にオリンピックはいらない

札幌に冬季オリンピックを誘致しようとしている秋元市長。だが,オリンピックはいらない。

もはや,オリンピックを起爆剤に都市開発だという時代ではなく,財政負担などのマイナスの影響のほうが大きいからだ。

スキー・スノボはニセコでやれば設備投資はあまり必要でないし,老朽化したアイスアリーナの改築はオリンピックが無くても必要で,アイスショーなどで活用もされるだろう(それでもプロのアイスホッケーが盛んという状況ではないので,毎年赤字にはなるのだが)。

けれど,多くの競技施設はオリンピック後は活用されず「負の遺産」となるのは明らか。これは72年のオリンピックのそり競技のコースなどの現状を見れば明らか。例えば,手稲山のボブスレーコースは2000年に閉鎖されている。


72年のときは真駒内に選手村がつくられ,オリンピック後は市営住宅として活用された。しかし,札幌市は今が人口のピークで,これからは減少していく。そんな状況で選手村を建設しても,それを活用する方法はない。真駒内の市営住宅を取り壊しして再建する可能性があるが,公営住宅を大々的に建設する時代ではなかろう。(高齢者向けマンションならありか?)

オリンピックは,札幌市の財政には明らかにマイナス。土建屋さんとホテルを中心とする観光業界,大きな顔のできる政治家さんはうれしいのだろうが,負債を引き受けるのは一般市民。ヨーロッパの立候補地に続いて,札幌も市民の声で辞退だ!

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。