Excelの悲喜劇とAccessの不幸

Excelを使った愚かな作業が,今日も日本中で繰り返されている。

例えば,Excelで作った帳票風の複数の表から(マクロを使ってコピーして)一覧表を作るのだが,どうも信頼性が心配で,いちいち人手で元の帳票と比較するというようなことが。

Accessを使えば簡単・正確にできることを,Excelを駆使して複雑で信頼性の低い仕事を「成し遂げて」しまう。アプリケーションは適材適所で使うべきものだが,どうして人はデータベース的な仕事にExcelを使いたがるのだろうか。文書作成にExcelを使う人はいないのに。(大昔はいました。)

Accessを使える人がとても少ない理由は,

1)リレーショナル・データベースの概念が理解できない。人は,Excelの表のように一覧できるものは理解しやすいが,Accessのデータは一目で見えないところが一つの壁。一対多のリレーションの結果をイメージするのは難しいのだ。
2)操作が面倒。フィールドは定義しないと増やせないし,フォームでは,きれいにフィールドを並べることすら手間がかかる。

こうして人は,Excelですべきではない仕事をExcelを使って日々行い続けるのだ。第一,プリインストールされているOfficeにAccessは入っていないし。





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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。