安倍批判はダブーなのか?

この度の,「国家を代表する」内閣総理大臣安倍氏のヤジ問題について,不思議な,あるいはいやーな感じが。

安倍首相は,大臣席から発言者を誹謗する事実に反したヤジを飛ばして議事を妨害した。批判されて,「日教組」の根拠を申し開きしたが,その内容は事実無根のものだった。そして,陳謝。それでおしまい。

吉田茂氏は,国会で「ばかやろう」とつぶやいて解散だ。(野党に力がないからしたくてもできないということではあるが。)


おかしいのは,これを大手新聞やテレビは(報道はしても)追及はしないこと。近頃のマスコミはどうも自主規制しているように見える。

安倍氏は近年マスコミに対して,「偏った(=現在の政権を批判する)」報道をするのはけしからんと圧力をかけ続けてきた。先の選挙期間中マスコミは,自民党の「公正な報道」の要請により,政策批判を「自粛」した。

新聞をきらっていたのは佐藤栄作氏だが,退任の記者会見で「切れた」のを見てびっくりしたのを覚えている。安倍氏は,ついにマスコミの政府批判を抑えることに成功したように見える。

安倍氏の考えでは,憲法は国民に守らせるものであり,政府を批判するマスコミは偏向報道である。なにしろ,安倍氏はNHKに「政府の見解に反する報道はすべきではない」という見解をもった人物を会長として送り込んでいるのだ。

希望を失ってはならないのだが。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。