オーディオの世界はアナログレコード・ブーム

コンベンションセンターの中庭

9月30日,「北海道オーディオショウ」に。以前に一度,さっぽろ芸術文化の館で行われていたときに訪れたのですが,今回の会場は東札幌のコンベンションセンターです。


アナログ再生全盛期


開場の10時少し前に入場します。混雑はありません。いつものように,集まっているのは私同様,還暦世代の男性が9割がた。つまり,若かりし頃にオーディオブームの洗礼を受けた人たち。

主催は,時たま立ち寄る老舗オーディオ店「大阪屋」。この店の1階には普及価格帯の商品があるので「大丈夫」なのですが,上の階にはおいそれとは入れない雰囲気があります。仕立てのよさげなジャケットとスラックス姿の老紳士が店員さんと親しげに話しをしています。オーディオははるか昔にブームが去ってからはニッチな趣味になっているので,高額商品でないと商売が成り立たないのは良くわかりますが,値札をみるとたじろぎます。

2年ほど前の「オーディオショー」ではハイレゾ再生が展示の中心だったのですが,今回はアナログ(LPレコード)が全盛。トランジスタより真空管,デジタルよりアナログという人たちはいつの時代にもいます。私は,レコードの音も楽しめますが,ハイレゾの方が好きです。オーケストラは,アナログでは楽器が混ざって聞こえますが,ハイレゾでは一つ一つ区別がつきます(つく気がします)。音のきめが細かいのです。情報量の違いでしょう。ポップスなどではLPが,弾んだ音でごきげんに聞こえることもあります。CDにない弾力?を感じるのです。
写真に例えるとこうでしょうか。昔,デジタルカメラが発展途上のころのこと。コンデジの小さなCCD(=情報量が少ない)でもマクロ写真は比較的良く撮れていました。情報量は風景などに比べて少ないからでしょう。風景は(情報量の多い)APS-Cの方が当然よろしかったのです。
そして,細かい音・高い音は加齢とともに聞こえなくなっていますからベテランのオーディオファンにとって,ハイレゾのメリットはあまりありません。
という風に私は考えているのですが,偏見でしょうか?

ヘッドフォンも高いほど良い音がするのかなぁ


ヘッドフォンの部屋も見てみました。訪れている人はそこそこいますが,視聴している人はあまりいません。

何社か出店している中では私が買えそうな製品があるSONYのブースに座ります。最初MDR-1AM2を視聴。MDR-1Aは良くも悪くも低音の豊かさが特徴でしたが,beatsのヘッドフォンのような「低音番長」とは違って,中高音の解像度も確保されているので好きでした。ポップスが魅力的に聞こえました。M2は普通のバランスになって,普通に良い音で鳴ります。

こんな機会なので,MDR-Z1Rも聞いてみました。思わず,笑ってしまいました。開放型なので密閉型とは音場が広がるのは当然なのですが,それ以上に,音の質が違います。これもデジカメに例えれば,コンデジとAPS-Cぐらいの差でしょうか。ヘッドフォンも高いほど良い音がするのか! でも20万円は出せないなぁ。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。