慰安婦問題は解決したのか

慰安婦問題が決着

日韓の請求権問題を「最終的に」解決した安倍首相は,今,幸せでしょう。「これで私も祖父に近づいた」と。

でも,対立の始まりは

近年の両国関係悪化は,安倍首相とパク大統領が政治的に対立したのが原因。安倍首相は「河野談話」を否定するし,パク大統領は国内向けに慰安婦問題を取り上げるし。

結局,安倍首相は今回「日本軍の関与」を認めることになったのだが,最初から「河野談話」を否定しなければこんな問題にはならなかったのでは。パク大統領は,告げ口外交を止めることにしたのだが,これも「やらずもがな」。

中国に対抗していくために,日韓の対立を望まないアメリカの意向も大きかったのだとも想像します。

自分たちで問題を大きくしておいて,それを静めたからといって,賞賛すべきこととは思えない。もちろん,関係改善は行うべきことなのだが。

本当に「最終的に」解決したのか

結局,日本政府は 「日本軍の関与」を認め,新たに10億円出すことで韓国に譲歩,韓国政府は「もう蒸し返さない」と約束することで日本に譲歩した。でも,これで問題は収まるのだろうか。まずは,少女像の撤去がその試金石となる。

国家間ではすでに解決済みの「従軍慰安婦問題」が,ぶり返されてきたのは,国ではなく韓国の国民が運動したから。つまり,国家が合意しても,国民が合意しなければこの問題は「最終的に」解決しないのでは。

今後韓国政府は,国民の不満が残り批判が高まれば,再びこれを問題にする可能性はある。その時,「堪忍袋の緒が切れた。そんなやつらは成敗してくれよう」とならないことを祈る。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。