googleのロゴはボクにもできる!? フラットデザイン私論

googleのロゴがまた変わった。前回はエンボス(盛り上がって見える加工)や影を取り、今回はセリフもなくなった。これ以上シンプルにしようがない。「あんなのなら僕だってできる」とも思えるが、その考えは甘くて浅い。

googleはマテリアルデザインを進めている。まあ、方向性としてはフラットデザイン(*1)の流れだ。フラットデザインは機能的だがゴージャスではない。芸の見せどころがない=素人でもできると思える。確かに、装飾の技術的にはそうだ。こんなのはすぐ作れる。
素人のロゴ

しかし、装飾性が低いので、小手先でカッコつけようがない。センスと規則性がないと素敵なデザインにはならない。で、素人がやると必ずダサくなる。

今回の変更も、今までの歴史の流れの中で必然的にこうなったのであり、私が作ったならばただの素人っぽいロゴだ。


*1 フラットデザイン
これまでのOSやアイコンなどのデザインは、立体感や実物感を出すことを一生懸命やってきたが、最近はそれを否定して、平らな表現をするようになっている。

それには、理由がある。今までは実物感を出すことで、現実の道具の操作から類推して操作ができるというメリットを狙っていた。また、より実物に近いゴージャスなグラフィックは自慢できた。システムの表現力が高いぞと。

しかし、現在では、PCやスマホでどのような操作ができるのかは使う人がだいたい想像できるものになっている。電子書籍の次のページを見るためにページがめくれるグラフィックと音は必要ない。PCならカーソルで、スマホならスワイプで次のページにいければよいのだ。
また、実物をまねたアイコンは、本来伝えたい情報の邪魔をする。OSのアイコンが個性やデザイン性を誇るのは逆効果なのだ。

そして、フラットデザインが潮流となったのは、スマホの普及が大きな要因だ。画面の小さい=表示できる情報量がPCに比べて少ないスマホには特に向いているのだ。



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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。