角ゴシックのないAndroid
iPhoneだけではつまらない
Androidがなければ,世界はiOSだらけになっていたに違いない。少なくとも先進国では。競争がなければPCの世界は発展しないというのが鉄則なので,私はAndroidを応援している。もちろん,使っているタブレットはAndoridだ。iPadも持っているという事実はあるが。もちろん一方でgoogleは,検索を中心としたITの巨人で,強引なところが気になる企業ではある。
デザインに対する意識が低い日本のAndorid
Androidが確実にiPhoneに負けているのがフォント環境だ。Android4以降の標準日本語フォントはモトヤLシーダ(ゴシック体)とモトヤLマルベリ(丸ゴシック体)なのだが,多くの端末でシーダはインストールされていない。というか,シーダのインストールされている端末を私は知らない。なにしろ,本家Nexus7でさえシーダは入っていないのだから。こんな状況なので,Androidを想定したサイトは「丸ゴシックしかない」という悲しい前提で制作するかない。
どうして,こうなっているのか。もう一つ日本語フォントを入れると容量が足りなくなるとか,ライセンス料がかかるというデメリットがあるからだと推測できるが,そのトレードオフとしてデザインに支障がでるという認識が低いということも意味している。だから,Androidはかっこ悪い。
マテリアルデザインではiOSのフラットデザインのやや先を行っているようにも思えるので,「日本の」googleの問題かもしれない。もし日本のgoogleが,デザインについての意識をもっていれば,二つの日本語フォントをインストールすることをライセンスの条件としただろう。最低でも,片方なら一般的なシーダを使わせるべきだ。
こうなっている理由を推測すると
こうなっている理由は,まだ,ハードウェアが貧弱だったころに起因するのだろう。横幅360ドットのスクリーンであれば,丸でも角でも見た目には大差ない。それどころが,アンチエイリアスをかけるのであれば丸ゴシックのほうがきれいに見える。現在はスクリーン密度も上がり,特に見出しのような大きな文字では角と丸の違いは明らかで,どんな文字も丸ゴシック体というのは奇妙なのだが。日本のgoogleは5年前の端末でテストしているのだろう。きっと。
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