携帯料金を下げさせる? 総理大臣の権限は何?
首相の一声で携帯料金が下がる?
首相が,携帯料金を下げを「指示した」そうだ。とっても違和感があります。企業の決める料金を首相の一声で下げさせる気なのでしょうか? 社会主義国の独裁者ならすぐできるのでしょうが。そういえば,賃金を上げる要請もしていましたね。やり方が間違っている気がしますが。
料金が下がって,困るのはApple
携帯料金が下がると,利益を受けるのは利用者ですが,一番困るのがApple。なぜなら……。日本市場は世界で最もiPhoneのシェアが大きい市場。およそ半分がiPhoneです。やはり,iPhoneは高価なので,世界ではこれほどシェアの大きな国はありません。
日本市場でiPhoneが売れる理由は,もちろん,「実質0円」。もちろんタダではなく,月々7000円ほどの支払いのうち,実質3000円は端末代金。2年間で72000円。つじつまが合いますね。日本のキャリアは,「Appleの販売店」として,Appleのもうけに貢献してしているのです。
この構造だと,端末代金回収後は,キャリアは相当儲かることになります。 だから「2年以降も2年縛り」は止めたくない?
もう安くなっているのですが
料金を下げる方法はあるのでしょうか。実は,格安SIMを使えば,2000円未満でネットも電話も普通にできるのです。SIMフリー端末は2万円も出せば不便のない性能のものが手に入ります。24000円の端末なら,2年間,1000円づつ払うと考えれば合わせて月々3000円で,三大キャリアの半額以下になります。ただ,詳しくない人,ネットに慣れていない人にとって敷居は高い。故障したときに近くの店に持ち込むということはできないのです。
下げる方法は?
これからの進むべき方向として,キャリアと格安SIMの両方から考えると,1.格安SIM利用の敷居を低くするために,全国各地にサービス窓口をもつ会社を。サービスを提供する分,他のネット中心の会社よりは料金は高めに。
2.キャリアの端末代金と通信料金を分離して,通信料金を明確に(安く)。ただ,iPhoneを愛するわりに,端末代の負担「感」が嫌な日本の人たちには不評かと思いますが。
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