STAP細胞は「ありました」 科学的には不要な検証実験

小保方氏の「STAP細胞はあります！」はとても印象的でした。「○○はあります！」と応用が利くので，流行しました。

残念な？ことに，本人による再現もかなわなかったようです。なので今度は，「STAP細胞はありました！（前に実験したときには）」とでもいってもらえれば，と考えるのはいささか不謹慎でしょうか。

さて，新聞を読んでいると，本人による検証実験は「科学の問題ではない」という記事が気になった。どういうこと？

「本人にしか再現できないことは科学的事実とはいえない。」だれがやっても再現できなければ科学的事実ではないのである。特定の人しかできないのは「魔法」だ。

でも，私はこんな簡単なことになぜ気がつかなかったのか？　検証実験を含めて，今，理研で起きていることは，科学の問題ではなくて理研や学会のスキャンダルという問題だったのだ。反省。