反省しない人 竹中平蔵(人材派遣会社パソナ会長)

竹中平蔵氏のロイターへの投稿を読んだ。

成長と財政再建へアベノミクス「仕切り直し」の好機
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K30C920141226

安倍氏と同じ,信念の人=反省しない人だ。民主党は失敗して退席させられたが,小泉政権での失敗は明らかでも自信満々に自説を述べる。

理論通りにいかなかったのはだれか(何か)のせい

物が落ちることを観察して落下の法則がつくられたのであって,落下の法則に従って物が落ちるわけではない。

経済理論は現実をモデル化したもので,モデル通りに現実が動かないようであれば,現実が悪いのではなく,モデルが現実をうまくあらわせていないだけ。社会の状況が変わったらそれに即したモデルをつくらなければならないのに,昔のモデルを当てはめて,うまく行かないと他に原因を探す。消費税のせい。消費税がなかったら全てうまくいったはず。いつも理論は現実より正しい!
引用--------------------
歯車を狂わせたのは、率直に言って、当初アベノミクスのメニューにはなかった消費増税(5%から8%への第一弾)を2014年4月に実施したことだ。
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 景気が回復しても全員が良くなるわけではない?

引用--------------------
もちろん、全体を良くすることで、全員が良くなるわけではない。しかし、全体を良くせずして、全員が良くなることはありえない。全体を良くしようというアベノミクスのやっていることは正しいのだから……
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「全体」の意味が不明だが,恐らく「日本経済全体」のことだろう。つまり,「日本経済が良くなったからと言って全員の景気がよくなるわけではない」ということだろう。(以下,皆さんにはトリクルダウンが起きて最後には良くなるということで。でも,トリクルダウンは歴史上起こったことはないのですが。)

しまいにゃ,「中間層の増税を」だ

引用-------------------- 
中間所得層の税率が先進国の中で極端に低いという大きな歪みがある。具体的には、所得税率 10%かそれ以下の納税者は、英国の場合、約15%、ドイツや米国でも3―4割程度であるのに対して、日本では8割にも達する。格差是正の名のもと、高額 所得者の税率をさらに高めるべきとの意見も耳にするが、所得再配分を重視するならば、本来は中間所得層に対する税率引き上げを行うべきだ。 
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調べたら,イギリスの所得税の最低税率は20%のようです。



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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。