次の質問どうぞ……「丁寧な説明」より,「結果を出す」ことが大切

河野外相が11日の記者会見で,記者の質問に対し「次の質問どうぞ」と4回繰り返した。
「おいおい,記者会見を開いておいてどうして?」と思う。最低限「こういう理由で言えません」という説明は要るだろう。

「手の内をいったら交渉で不利になるから言わない」とすでに表明しているのに,そのことを聞くのは国益に反するという意見もネット上にはある。
しかし,ロシアは交渉の方向性について「最高でも二島」と情報を発信しているのだから,日本側も「二島返還では国民が納得しない」などとマスコミに流す一方で,交渉では妥協点を探るというのが「国益」にかなうことだろう。

現在,日本に流れている情報からすると,二島マイナスアルファになりそうな気配。それでも,安倍内閣はともかく「北方領土を返還させた」という実績が重要と思っているのだろうか。
「四島返還堅持」といえばロシアが相手にしてくれなくなるし,「二島返還プラスアルファでも」ということを表明すれば国民の間に激しい「めんどうな」議論が巻き起こるだろう。だから,何もいわないで「次の質問どうぞ」。

「結果を出す」ためには国民とコミュニケーションしない,というのが安倍内閣の手法なのでしょうか。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。