談春はドラマでも落語を演じている? 下町ロケット

「下町ロケット」の第1回を見た。池井戸潤節が,いつも楽しませてくれる。

とにかく「素人」が多いキャスティングだ。落語家の立川談春,春風亭昇太,コメディアンのルー・大柴,今野浩喜(キングオブコメディー),恵俊彰(ホンジャマカ),そのまんま東。池端新之助(ピーター)もいる。

阿部寛の演技が素晴らしく見える。恵と池端は普通の役者同様に達者だが,ルー・大柴や東,そして落語家連の演技には違和感が。(今野は今回セリフなし。)その原因はどこに?

談春の演技,特に顔の表情を見ていると「落語を演じている」と感じてしまう。どこかで見たと思ったら「芝浜」の女房の顔だ。立川流は談志を継承して「濃い」演技になっている。これを現代のドラマでやるとなじめない。彼の落語は好きなのだが。

このドラマ,素人大量投入の結果,統一された世界になっていない。歌舞伎や宝塚の出身者は皆演技がうまい。見かけは違っても同じ演劇という共通の基礎が身についているのだろう。一人で何も持たずセットもなく演じる落語は,演劇とは違うということがわかる。

私の友人に,池井戸潤の作品を読破している人がいる。私は原作を知らないで見るが,彼が見れば,また違った風に感じるのでしょうね。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。