今年のファイターズを総括 ２位は上出来！

 CSが終わり，ファイターズのシーズンは終わった。そこで，今年のファイターズを総括し，来季への期待を書いててみた。

１．順位

ホークスとは大差がついたが，シーズン前の戦力評価（冷静に考えて３番手以降）からみれば，２位という順位は満足できるもの。よくできました（はなまる）。

２．先発投手

大谷・メンドーサは期待通り。吉川が復活し，新人有原も8勝。充実の先発陣となった。
来季はメンドーサの去就が心配。（ファイターズの外国人投手は数年活躍してその後は消えていく選手が多いのはなぜ？ソフトバンクに移籍したウルフ（肘を手術）在籍中に故障したケッペル。）また，浦野と上沢の復活を期待している。そして，大谷の投手専念20勝とMLB行は？

２．リリーフ投手

増井をはじめ，期待通りの活躍だったが，シーズンが深まるとリリーフ陣全体に疲れが見えた。どこのチームもそうなるが，特に栗山采配は「すべての試合を勝ちに行く」傾向が強く，彼らを酷使（使い捨てに？）する。吉井コーチが止めた理由がそこにあると推測しているのだが。
 来季は，上記の理由から今年のリリーフ陣が同様に活躍できるのかどうか心配。また，長年貢献してきた宮西が故障から回復して活躍できるのか？

３．投手番外編

フォークを覚えて，少しは使えるようになった斎藤投手。しかし，ストレートがあの質では無理。本人のためにもトレードが妥当でしょうが，独立リーグで大活躍というのが私のありえない妄想。

４．野手

田中の復帰
期待通りの活躍した。しかし，右肩の故障からスローイングがダメ。ダブルプレーを何度も逃したのを歯がゆい気持ちで見ていた。来季は西川がセカンドに入り，田中はDHと代打要員か？　（西川の成長次第だが。こうなればファイターズは優勝に近づく。）

中島の成長
心配していたが，守備は問題なくこなした。打撃では，往年の中村勝弘張りの粘りを見せ，出塁すれば盗塁と，投手にとって最悪の打者の一人に成長した。二年間，大引が埋めていた穴は完全にふさがった。ここらあたり，ファイターズのマネージメントは上手。実は田中も，ここ１・2年の穴埋めと思われる。

レアードの覚醒と中田の後半戦不調
常人には理解しかねる采配を，時折見せる栗山監督。過去にはこれが中田を育て，打率2割を切ったレアードを目覚めさせてしまった。（斎藤の場合は不発だったが。）彼のホームランがなかったら，後半ホームランの途絶えた中田を埋め合わせすることはできなかった。（中田は，落ち込んでしまう性格だけでなく，故障も抱えているのだと思う。）ただし，彼が来年も活躍できるかというと，それは五分五分か。

近藤の未来は
今や，ファイターズで最も打てる打者となった近藤。問題はご存知の通り守備位置。昨年は，本職の捕手では問題があったが，サードはこなしていた。今年はDHだったが，何とかスローイングを改善して，「打てる捕手」となれれば戦力アップに。古田のようになってくれればというのは望みすぎ？　サード・セカンドもありだとは思う。悩みどころ。

見せ場でなくなった外野守備
昨年の課題だった内野守備は，素晴らしいとは言えないが，安定してきた。一方，ファイターズといえば鉄壁の外野，特に肩の強さが魅力だったのうそのよう。糸井が去り，中田や陽が肩を痛め。強力なスローで走者を止めるファイターズの外野をもう一度見たい！

うまく使いまわせた捕手陣
大野と市川は「並の」捕手。リードもスローインも並。そして打てない。そこそこの捕手をうまくローテーションさせてなんとかするのがファイターズの方針か。新人の石川を含めてうまくまわすことができた。

 

ファイターズの球団経営は，他の球団に比べて上手いっている。これはフロントの力によるところが大きい。これからも私たちを楽しませてもらえるだろう。とりあえず，ストーブリーグに注目だ。