地球温暖化の原因は二酸化炭素？

NHKのニュースで，「地球温暖化の原因となる二酸化炭素」との表現。これ，良くあるのですが，とても問題な表現。正しくは「地球温暖化の原因の一つとされる」でしょう。

多くの人が「地球温暖化の原因は二酸化炭素である」から「二酸化炭素を減らせば地球温暖化の問題は解決できる」と思ってしまっている。でもこれは「明らかに」科学的に誤った認識だ。

二酸化炭素濃度が上がれば温室効果が上がって気温を上げる効果があり，二酸化炭素濃度が下がれば気温を下げる効果があるのは事実だが，二酸化炭素濃度を下げたからと言って「地球温暖化」が解決できる訳ではない。なぜなら，二酸化炭素だけが温暖化の要因ではないのだから。

地球の歴史に繰り返されてきた温暖化，そして寒冷化（氷期）は，二酸化炭素のせいで起こった訳ではない。まだ「良くわかっていない」理由で気温は変化し，現在は一万年ほど前から「なぜか」気温が上昇し続けている期間なのだ。そしてこれから先，何かの理由で気温が下がりはじめ再び氷期がやってくるのだろう。

非科学的なことが，科学的であると信じ込まれてしまうのは困ったことだ。

注：「二酸化炭素の排出量をむやみに増やさない，あるいは減らすこと」は必要だと思っています。誤解なきよう。