そんなに「張り差し」はいけないのだろうか
白鵬は,5日の横綱審議委員会による稽古総見で「張り差し」を繰り出し,またまた批判された。
そんなに張り差しはいけないのだろうか。晩年の大鵬は張り差しを多用していたが,そのことで強く非難されたという記憶ない。
「反則」ではない張り差しを,横綱としては「品格」のない技として非難するのは違うナァと私は思う。まして,相撲は「格闘技」だ。プロレスの「エルボー」まがいの「かちあげ」はルール的にもグレーな気もするが。
横審の中の人たちは,自分で作り上げた頭の中の「伝統」を絶対のものとして,横綱たちをを非難しているのではないだろうか。
例えば,「立会い」。両拳をついてから立つというのは本当の伝統なのだろうか? 今,昔の映像を見てみると,双葉山の時代には力士たちは手をついて立っていたが,60年代には大鵬をはじめ多くの力士は手をついていない。「立ち合いの正常化」がさけばれるようになったのは1984年以降のこと。(ja.wikipedia.org/wiki/立合い#cite_note-7)
では明治時代は,江戸時代はどうだったのか?
つい,思い出してしまうのが「日本の(美しい)伝統」を取り戻すと主張する人たちのこと。「伝統」の視野が「明治時代の慣習」に限られている政治家を。
では明治時代は,江戸時代はどうだったのか?
つい,思い出してしまうのが「日本の(美しい)伝統」を取り戻すと主張する人たちのこと。「伝統」の視野が「明治時代の慣習」に限られている政治家を。
コメント