神話の思想と同じ？ 小池知事

東京都の小池知事が，関東大震災に際して亡くなった人々の追悼で話題となっている。

小池知事の認識では，関東大震災の際に，地震で命を失ったこと（自然災害）
と，人によって殺されたということ（殺人という犯罪）は，同じく「震災の被害」だから，「一緒に追悼すればよいこと」だと追悼文を送らなかったことを弁明している。

私は，この発想を聞いて日本の神話を思い出した。

神話にみられる「罪・穢れ」の概念では，地震のような自然災害と殺人のような犯罪を，「外から降りかかって共同体に災いをもたらすもの」という観点でひとまとめにして考える。殺人は，近代的な考え方ではもちろん犯人の意思によって行われるものだが，古代日本では，悪霊がまとわりついて起きるなどと考えるのだ。だから，「お祓い」や「禊（みそぎ）」をして，まとわりついた罪・穢れを除けばめでたしめでたしとなる。

小池知事は，古代思想をもっているの？