憲法など守る気はない自民党

6月4日，衆議院の憲法審査会で自民党が選んだ参考人を含む3名の学者が，安保法制は「違憲」との見解。 菅官房長官が「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」というのになぜその人を選ばなかったのかは謎。

しかし，そんなことでめげる安倍政権ではない。安倍政権は言葉や論理を重視しないので，論破されてもたじろぐことはない。逆切れすることはあっても。

 中谷防衛相は ６月５日の衆院安全法制特別委員会で，「現在の憲法を、いかにこの法案に適応させていけばいいのか、という議論を踏まえて閣議決定を行なった」との発言。
「いかにこの法案を憲法に適応させていけばいいのか」ではない。憲法を法案に合わせる（合わせて解釈する？）のだ。これは，訂正もしていないようなので言い間違いでなないようだ。

憲法違反の法律を作っても，どうせ防衛問題は「高度の政治性」をもつので，「統治行為」であるから，裁判所が違憲法令審査権を行使できない。つまり，自民党は，少なくとも安全保障に関しては（押し付けられた？）憲法を順守するつもりはそもそもなく，憲法など無視して法律を作れば良いるいう論理？なのであろう。

やっぱり，お上はフリーハンド。憲法を守るのは「権力」ではないというのですよね。

憲法から「日本を取り戻した」安部政権。これからどこまで行くのやら。