ハイレゾで雰囲気が出る理由

オーディオの世界は,久しぶりにハイレゾで盛り上がっている。

ハイレゾは音が良いのか。良いらしいのだが,たぶん良いとは思うのだが,その理由の説明がいまいち納得できない。

もっとも,古(いにしえ)のオーディオブームのころから現在に至るまで,とんでも科学の横行する世界なのだから,当たり前?

ハイレゾの音が良い理由 として,「 聞こえない周波数の音が入っているから雰囲気が出る」と言われることがある。でも,耳に「聞こえない」はずの周波数の音が影響する訳はないだろう。

単音(サイン波)ではせいぜい20kHz位までしか聞こえないということは実験で確かめられている。しかし,色々な波長の音が混じっている音(現実の音はほとんどがそうだ)としては,それ以上の高さの音も聞こえ方に影響している。

これは,4Kテレビの映像を見ていて思いついたことなのだが。4Kテレビでは,一般的な視聴距離では画素の一つ一つは見えないことが多い。つまり,40インチクラスならばHD以上は「無駄」。だが,明らかに違う。なぜか4Kは「立体的」に見える。

つまり,一つ一つの画素(オーディオであれば音)は見えなくても(聞き取れなくても)全体としては見え方(聞こえ方)が違うのだ。その結果,画素の細かい(高い周波数まで含まれる)4K(ハイレゾ)では立体感が(雰囲気が)出るのだろう。


世界が違うが,スチルの世界。シグマのFevonの画像には,独特の立体感がある。色フィルターと画素合成による一般のデジタルカメラの映像と,それぞれの画素に色があるFevonとでは見え方が違ってくるのだろう。不思議だが,これは私だけではなく多くの人が感じて,カメラ雑誌などでも言われていること。

人間の感覚って,奥深いですね。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。