「アイヌ民族はいない」なら,日本人もいない

ようやく開業した「ウポポイ」。車で郊外を走っていると開業を知らせる「情報版」が函館でも旭川でも出現します。白老がどこかという土地勘のない人は勘違いしてしまいそうです。もっとも,今は本州や外国の旅行客はほぼいないから実害はあまりないのですが。

アイヌ文化を尊重しようという動きがある一方で,「アイヌ民族など現在の日本には存在しない」と主張する人たちがいます。すっかり日本人に同化して,狩猟採集などの古くからのアイヌ文化で生活をする人はいないのだから,アイヌ民族などはいないのだと。

 このような論に対して,目からウロコの説明を『アイヌの真実』*1 という本に見つけました。(「準備万端です」という奇妙な表現が嫌いな私なのに,「が落ちる」を省略している矛盾。)

江戸時代の文化で生活していないからと言って,現代社会に日本人はいないという人はいません。ちょんまげを結っていなくても,お歯黒をぬっていなくても「日本人」だ,と言う趣旨のものです。(表現は少し違いますが。)

すべての民族は伝統を残しつつも,時代にふさわしく生活を変化させていますね。

 

*1 (『アイヌの真実』(KKベストセラーズ) 北原 モコットゥナシ,谷本 晃久監修)

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。