照ノ富士が驚異の復活優勝,そして力士の故障が心配
パワフルな照ノ富士!
照ノ富士の復活優勝で幕を閉じた大相撲夏場所は,コロナ禍が大きな影響をもたらしたた場所でした。故障を抱えた力士たちが,春巡業と五月場所が中止となったことで十分休養が取れて,好成績をあげることができたのです。
膝を故障している照ノ富士が優勝できたのもそのおかげです。「後半は膝が伸びなくなっていた」と語っていますが,長期の休養があったからこそなんとか最後まで戦えたのでしょう。
満身創痍の白鵬も傷が癒え,前半は万全でした。カド番の貴景勝もなんとか勝ち越しにたどり着けました。
故障対策が必要では?
故障者に思わぬ幸いをもたらしたコロナ禍。でも,これほどまでに故障(特に膝の故障)が多いのは何故でしょうか。
最大の原因としてあげられるのは力士の大型化でしょう。幕内力士の平均体重は160㎏を越えており,この50年で平均体重が30kgも増加しています。
https://number.bunshun.jp/articles/-/829707
また,体重が増えても膝の筋力は強くなっていないという研究もあります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2004/0/2004_0_C0314/_article/-char/ja/(理学療法学Supplement)
対策として。,興行日程を短くする,土俵を広げる,力士の体重を制限するなどを思いつきますが。
大相撲のこれからが心配
といっても,古くて保守的な体質が問題な世界最大の格闘技団体。「パワハラ」体質などで社会の側から追い詰められていますが,改革は難しいのでしょうね。
そうこうしているうちに,横綱不在が目の前になっています。
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