集団的自衛権行使の否定は国際法違反?


国際法では集団的自衛権を認めているのだから,憲法で「明確に否定」されていない限り認められると主張するのがこのコラムだ。
http://yoshiko-sakurai.jp/2015/07/11/6047

安倍内閣以前は,「憲法第9条の趣旨」から,日本は集団的自衛権を持っているが行使しないという判断を内閣は下してきた。それを変更しようというのが安倍首相で,一方,「憲法第9条の趣旨」からして無理だというのが多くの憲法学者らなのだ。

国際法との関係で認められるのは当然というのは,的外れの議論。集団的自衛権は国際法と憲法では認められているが,その行使は憲法では認められていないというのは,国際法違反でしょうか。そうではなくて主権国家としての選択ですよね。

そして,国際法で認められているのだから,国際社会はある国の武力行使を「集団的自衛権の行使」として非難することはできないとしても,それを「侵略」として非難するということは当然にあります。むしろその方が普通でしょう。少なくとも攻撃対象の国からは侵略だと言われます。

自己の信念に都合の良い意見だけを拾おうとするのはだれにでもある,私も注意しなければならないことです。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。