原発再稼働では停電は防げない
台風or地震で倒れた,公園の木(9月9日,札幌市内) |
泊原発が動いていれば(厚真の地震では)ブラックアウトは起きなかった
早速,「泊原発が動いていればこんなことは起きなかった」という声が。(「北電ブラックアウト」は人災だったと言えるこれだけの理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180914-00057521-gendaibiz-int)
厚真付近を震源地とする今回の地震では,泊原発が動いていれば起きなかった。けれど……。
泊原発が動いていても(泊で大地震が起きたら)ブラックアウトは起きる
厚真で大地震が起きるから注意しなさいと聞いたことはない。日本では,何時,どこでも大地震が起きる可能性があるのだ。原発は大地震が起きたら緊急停止する。だから安全だとされている。しかし,泊原発が動いていたら,今回の厚真火力発電所のように電力需要の半分程度をまかなっているはず。それが停止すれば今回のようにブラックアウトが起きる可能性が大きい。
そうなれば,電源喪失により長時間原子炉を冷却し続けることはできない。そうなれば……。福島のような事故になりかねない。
つまり,原発再稼働は,解決策ではなく,危険を拡大するものだ。
解決するにはコストがかかる
北海道の電力供給が厚真火力発電所にあまりに集中していたということが問題だったのだから,防止策は,出力をすばやく変化させることのできる発電所を常に複数稼働させること。しかし,それにはコストがかかる。ほくでんとしては原発を動かし,厚真とこれから稼働する石狩を補助とするのがシナリオ。だから,他の発電所は更新しないできた。
コストをかけてでも災害に備えることが必要で,原発の再稼働はブラックアウト対策にはならないと私は考える。
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