「選挙公約で選ぶ」で大丈夫?

積極的に投票したい人がいない

衆院選の投票日が近づいた。積極的に投票したい立候補者はなかなか見つからない。だが,選挙後は「私に一任された」と言われかねないので,なんとか自分なりの選択基準をもうけて投票する。

公約で選んではいけない

普通は「公約を検討して」選ぶのだろうが,それはあまりに「ナイーブ(幼稚)」だ。なぜなら,公約は,選挙に勝つことを目的に「自由自在に」作られるからだ。

今まで全く言わなかった心にもないことでも,票を集められると考えれば公約になる。逆に,公約になかった政策も,選挙後,突然実施される。

並べた公約自体に矛盾があるなら,その公約は「実現不可能=いい加減」ということがわかる。例えば,減税と社会保障の充実は矛盾している。この点については,きちんと公約を検討して引っかからないようにしなければならない。

隠された「本当の」政策を見極める

私が最も重要と考える選択基準は,公約に隠された「本当の」政策だ。一番重要なのが,その政党が,政治家が,どのような社会観をもっているかだ。

最大のポイントが,国と国民の関係について。国のために国民(個人)がいると考えているのか,国民のために国があると考えているのか。

一つの極端がヒトラーの政権で,一人一人の「ドイツ国民」は「ドイツ民族の国家」なしに存在はできないのだから,国民は100%国のためにあると考える。もう一つの極端は近代の民主制で,「政府は個々人の人権を守るためにつくられた」とする。個人の人権を守らない政府なら,それをつぶして,新しい政府を作ればよいのだ。この二つの考え方の間に多くの考え方があり,それぞれの人はそれぞれの考え方をもっている。

その政治家・政党が,どこら辺に立ち位置を取っているかは,政治活動全体を見ていればわかるので,私はそれを基準に政党・政治家をチェックして投票するようにしている。

くれぐれも,「甘い公約」にご注意を(自戒)。





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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。