アパホテル問題について、シンプルに考える

アパホテルの,全ての客室に置かれている本が,物議をかもしている。

話題となっている本は,代表の元谷外志雄氏の考えを広めるために置かれているもの。このことに対して,中国で反発が起き,アパホテルのネット予約ができない状態になっているという。

この問題について,単純に,経済活動として考えてみる。

本を置くことは経営者の自由で,経営者の思う理想のホテルにすれば良い。しかし,宿泊者には選択されることになる。

普通,経営者は,ターゲットとする宿泊者に選択してもらえるように工夫する。だから,わざわざ,宿泊者が不快になる可能性がある状況をつくったりはしない。中国・韓国人はターゲットとしていないというのであれば話は変わるが,私の印象ではアジア系の海外からの客も多い(札幌南区のホテルの前には,そのようなバスが多く止まって,そこから買い物に出歩くアジア系の外国人を見かけることがあったのでそう思っている)。

本の内容が正しいとか誤っているとか言う問題ではなく,商売の問題として変だ。経営者の思想信条を広めるためにアパホテルが経営されている訳ではないはずだが。

札幌で2月に行われる冬季アジア大会の選手も泊まるそうだが,大会本部から本の撤去を口頭で要求されているという産経新聞の記事がある。

その記事には「「言論の自由があり、批判されたことで書籍を撤去することは考えていないが、ホテルとして利用者の要望にできるだけ沿うようにするのは当然のため、組織委の意向に従うことになると考える」と書籍の撤去を示唆した」とある。

わかっているのですね。とすれば,その他の期間も,中国からの宿泊客をわざわざ不快にするような本は置かないほうがよろしいと思うのだが。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。