伝えたい人には伝わらない世界 『あたらしい憲法改正のはなし』で思う

先日,本屋で『あたらしい憲法改正のはなし』を見つけた。日本国憲法について,制定当時,政府が生徒向けに配布した『あたらしい憲法のはなし』のスタイルで,自民党の憲法草案を説明(批判)するという内容だ。

簡単にたくさんの情報が手に入る今日のネット社会で,多くの人は自分に心地よい情報だけを求め,自分の考えに反する情報は見ようとしない。その結果,思い込み・確信はどんどん増幅され,歪んだ世界のイメージが頭のなかにつくられる。

いかにして,反対の考えを持つ人に見てもらうか。これが現代の言論の大きな課題になっている。だから,「自民党の考え方を説明します」という作戦はありだ。もう少し徹底して「自民党の草案に賛成している」と思われるように書けたら,自民党支持の人にも届いたのに。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。