国家権力に人権を(少しだけ)侵された日 自転車に乗っているというだけで職務質問

普通に自転車に乗って走っていたら,警察官に止められた。「最近,自転車盗が多いので」という理由で職務質問だ。私の姿が怪しかったわけではない。通りがかる自転車を,警官二人で手当たり次第に止めているのだ。

職務質問するにもそれなりの根拠が必要だろう。具体的に,この近くで自転車が盗まれ,特徴(例えば赤いママチャリ)が一致しているとか。が,「自転車にのっている」ことだけを理由に行動を制限して,盗難車でないかどうか調べる(防犯登録を調べられた)のは権力の濫用,人権の侵害だ。

警察官は,防犯登録番号をを調べて私の名前で登録されているのを確認したのだが,それでわかるのは「現在,この自転車の盗難届けが出ていない」ということだけ。名前は自転車に書いてあるし,「今盗んだ」のでまだ届けが出ていないだけかも知れないのに。
さらにいうと,防犯登録の無い自転車だったら,どうなったの? どうやって自分のものであることを証明する? 普通,できないでしょ。所持品のすべてを,自分のものであると路上で証明することなど。できなかったら「署まで来てもらう」の?
 そんなことが通るなら,警察はいつでも市民をつかまえることができることになりますよ。逆に,証明できなくても放免になるのだったら,そもそも職務質問の意味はないんですけど。


まるで,泉谷しげるの「黒い鞄」だ。(還暦の発想!)

もう一つの問題は,「手当たり次第に呼び止める」という「取り締まり」は効率が悪すぎて,税金の無駄遣い。

「人権を意識することができない警察は恐ろしい」としみじみ思ったのであった。


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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。