中国で男子の割合が多い理由

中国で男子の割合が多い理由について,誤った説明が良く見られる。以下の様な例だ。

「こっそり男子が生まれるまで出産し続けるなどの問題が起きていた。都市部でも、罰金を払えば2人目を産むこともできたため、男子を優先するケースが目立っ た。その結果、2014年には、女子100人に対し、男子115・9人というアンバランスな男女比となってしまったのだ。」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimakei/20151106-00051179/
中島恵氏の記事

戸籍に登録されている人口の男女比であればそれで良いのだが,戸籍に登録されていない人口も含めての議論なら誤っている。

男子が生まれるまで出産し続けても男子の割合は多くなることはない。第一子の男女比はほぼ1:1である。女が生まれた場合は第二子を産もうとする。生まれる子の男女比は1:1である。つまり,第一子が女であった場合にのみ第二子をもうけたとしても,男女の比率が男に偏るということはないのだ。

なので,男が多くなる理由はもう少し 暗いものだ,というのが論理的帰結である。

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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。