栗山監督とは何だ （１）史上最強の頑固者

栗山監督は「頑固」だ。頑固には良い面も悪い面もある。

良いと思った選手を，結果がなかなか出なくても使い続ける。それが功を奏して，なんとか四番に育ったのが中田。

中田は，だれもが認める才能だからまだしも，レアードはどうだ。昨年のレアードは，プロ野球の監督１００人中９９人は諦めているはず。残りの一人，奇特な人が栗山監督だ。今やホームラン王，恐怖の７番だ。

もちろん，悲劇も起きる。祐ちゃんだ。彼の投げる球を見ると，抑える根拠がない。今年はフォークボールを多用することで多少良くなったのだが，１４０キロを超えないストレートは切れもない。映像を見ると，高校時代の方が今より断然良いのにびっくり。数年前にトレードしてあげれば復活する可能性があったかとも思う。

結構問題なのが，「全試合勝ちに行く」というこだわり。その結果，リリーフ陣がへばる。これは，ぜひ改めて欲しい頑固さである。