伊藤美誠が失ったゲームで勝利を確信 卓球世界選手権女子団体準決勝


卓球世界選手権の女子団体準決勝,対北朝鮮。伊藤美誠のリ・ミョンスンとの試合。1ゲームづつ取り合った後の第3ゲームは死闘となった。ジュースが続いて,最後は20対18で伊藤がゲームを失ったのだが,私はその時点で「この試合は勝てる!」と感じた。

スポーツを監督視点で見る人ならわかると思うのだが,多くのスポーツと同様に卓球も「先手を取る,自らアクションを起こす者」が圧倒的に強く,受けに回ると負けるのだ。このゲームでは伊藤が攻め,リが後手に回る。リはカットマンだから「守る」のは当然なのだが,守りにも後手の守りと先手の守りがあるのだ。その上,そうなっている原因の一つが,リの疲労だった。明らかにリは動けなくなっていたのだ。

案の定,やっとのことで第3ゲームを取ったリは疲労困憊。第4,第5ゲームでは伊藤がリを圧倒する。

今の日本卓球女子チームは,年齢的にもベテラン・エース・若手とバランスが良い。15歳の伊藤も,少し前は中学の体育大会から迷い込んだ?雰囲気だったが,今は体格もしっかりし,力強さが出てきた。そして,ライバルの平野美宇も全日本選手権の決勝まで進出するほどに。

なでしこの残念な試合のおかげで,卓球を見ることになったのですが,思わぬ感動でした。


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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。