絆,戦争で国民は一つになれる

スポーツは国民を一つにする力をもつ。

期待外れに終わったサッカー・ワールドカップ日本代表だが、4年間それなりに夢と希望を与えてくれた。ファンは日本が結構強くなっていることを知っていたし,確実にグループリーグを突破できるほどは強くなかったこともわかっていた。ただ,勝負事だから,うまくいけば準決勝に勝ちあがれる可能性もないわけではないという淡い期待もあった。マスコミは国民をあおっていたから,予選リーグ突破はあたりまえと考えていた、サッカーをあまり知らない国民もたくさんいたのだが,このたびの結果は想定内。ファンとしての私はそれなりに「楽しませてもらった」。

ここで突然だが、戦争のことが頭に浮かんできた

日清戦争は,国民を楽しませた。自尊心を満たしてくれた。「俺って,思ってたよりすごくね!」
国民の盛り上がりは日露戦争を求め,マスコミはそれをあおった。情報を持っている人は日本の実力を知っていたが,味を占めた国民は「今度はロシアを破って 日本の力をみせつけろ!」と考えた。

ここまでの戦争では,自分の周囲で死んでいった人は多くない(日清戦争では1万4000人程,日中戦争・太平洋戦争では200万人ほど https://www.teikokushoin.co.jp/statistics/history_civics/index04.html)。

勝っていれば,自分に関係のある人さえ死ななければ,戦争はワールドカップより何倍も盛り上がる。どんなにつまらない日常を過ごしていると思っている人も,気分は「アゲアゲ」。

戦争が国民を一つにする力はワールドカップの比ではない。


コメント

人気の投稿

自分の写真
masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。