糸井トレードのワケ

プロ野球ファンの誰もが糸井のトレードには驚いた 。ファイターズの看板選手が移籍?!
しかし,時間が経って冷静に考えてみると,移籍にはフロントの熟慮があったと思われる。

1.補強の第一優先ポイントは内野手


今シーズンはセカンド田中を失い,守備の金子も故障がち。しかも小谷野が手術明け。若手の台頭を期待するのが第一だが,危機管理としてレギュラークラスの内野手を手当てしたい。守備から入るファイターズとしては内野守備の安定は欠かせないのだから。

そのためフロントは,「誰か」と「レギュラークラスの内野手」のトレードを最優先の課題として考えていたと思われる。

2.糸井のマイナスは印象ほど大きくない
そこで突如浮かんできたのが糸井。彼のポスティング希望がこのトレードを生んだ。

ファイターズは大リーグ志望の選手を止めることはしていない。糸井のポスティング志望を止めないとするならば,在籍は今シーズン限りとなる。しかも日本人野手の評価は低いので,ダルのような高額な入札金を球団にもたらすことは期待できない。だから,糸井がいなくなるのは痛いが,今シーズン限りの痛手にすぎないことになる。

しかも,ファイターズのフロントは年俸の費用対効果を重視しているように思える。ダルビッシュの場合も「5億円以上は払えないから,アメリカに行くのもやむなし」という考え方がうかがえた。6億円で15勝するピッチャーより5千万円で5勝するピッチャー3人のほうが効率がいいのである。

田中賢介も昨年度は2億7千万円とファイターズではトップ。今年在籍していれば糸井が野手ではトップクラス。高額年俸の選手が自然に「はけて」いくのはフロントにとってよろしいことのようなのです。


もちろんそうだとしても糸井の穴は大きいが,外野に1つあきが生まれるのと,内野に2つ以上穴が開くのとではどちらがベターなのか。もちろん前者である。交換要員は陽でもいいのかもしれないが,それではバッファローズもトレードに応じられなかっただろう。

こう考えて,糸井の移籍に納得している私であった。


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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。