葛西紀明が42歳で勝てる理由

生けるレジェンド葛西。年を取っても活躍できる理由を，TVの番組で分析していた。

そこでは，風洞で理想のフォームを探すなどの科学的研究，リラックスする余裕があることで最大の力が発揮できることなどがあげられていた。なんと，大会３０分前に到着することもあるというのだ。「余裕，余裕」。

一番印象的だったのが，練習を制限していること。若くないのだから，やればやるほど力が付くなどということはない。逆に，余計なトレーニングは故障につながる。必要なトレーニングを必要なだけ行う。練習ジャンプの本数も減らしている。数をこなして慣れる必要は，彼にはないのだ。試合前の練習ジャンプすら普通は飛ばない。

こんなやり方は若い人にはできない。不要なものをそいでいく，「詫び茶」や「禅」の世界だ。アラカンの私も，余計な行動をそぎ落として，静かに淡々と何かを成し遂げる，そんな境地に生きたいものである（無理か）。