0.2倍返しだ！ 半沢直樹

最終回を見た。近藤が裏切った理由はわかった。彼は，大和田が不正発覚ぐらいでは失脚しないということを「この銀行の常識」として知っていたのだ。

しかし，これは不自然。これでは真の黒幕は頭取ということに。

つまり，大和田が首にならないということは，不正は頭取の責任において隠蔽されたという理屈に。
もし，不正を公にした上で大和田を首にしないのであれば，コンプライアンスに反すると株主からは強い非難を受け，金融庁はこのような処分を許さないと思われるからだ。

だから，銀行ぐるみで大和田の不正を隠ぺいした＝真の黒幕は頭取としか考えられないのだ。

始めは，意外性のある展開で楽しませてもらったが，最後の２回は違和感が（近藤の裏切り，大和田の処分）。そして，放送時間延長のせいかテンポが遅くなり，大げさな芝居ばかりが目立っていた。

第一，これでは２倍返しどころか０．２倍返し。大和田に土下座をさせたことで０．１，平取締役に降格で０．１というところか。全くスカッとしない。