麻生氏は「ナチス憲法」発言で何を言おうとしたのか？

麻生発言の全文を読んでみたが，どうしても論旨がわからない。
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html

前半はわかる。
「ヒトラーは合法的手続きによって独裁権力を握った。憲法は良くても独裁者はでてくる。
静かに憲法について議論して，静かに変えよう。」という趣旨だろう。

でもその後の内容は，いろいろ考えたがわからない。

内容について思ったことは，
１．「靖国参拝もマスコミが騒ぐから中国・韓国も騒ぐのだ」という趣旨の発言。政治家のなかにはマスコミが敵という人が多いようです。確かに浅薄な報道は多いですが，マスメディアを制限するよりは報道の自由を守った方が，トータルでは国民にとって利益があると私は思いますが。

２．公に発言することについてはそれなりの知識をもっていただきたい。ヒトラーはいわゆる全権委任法によって憲法に制約されない権力を握ったのであり，「ナチス憲法」はつくられていません。これは高校レベルの知識。「自民党はヤンキー政党」という齋藤環氏の説を思い出します。