Excelで「段ズレ」が絶えない訳 使われない「テーブル」
「段ずれ」を防ぐ方法は用意されているが
Excelの「段ズレ」で痛い思いをしたという人は結構いると思います。私も経験があります。その現象の一つが「データをコピペするときにズレる」ことですが,これはコピペ後の確認で防げます。やっかいなのが「表をソートする時に,行のデータ全部ではなく,一部分をソートしてしまうことでズレてしまう」という恐ろしい出来事。
これを防ぐ,とても簡単な方法がデータの表を「テーブル」にすることです。これで安心してデータベースを操作することができます。
https://www.forguncy.com/blog/20161014_table (Excel業務カイゼンブログ Forguncy) ページの最後の「まとめ」に段ずれの件が
入門書にない「テーブルの説明」と「データベースの概念」
大変役に立つ「テーブル」という機能がどうして普及しないのかと疑問に思っていたのですが,最近理由がわかった気がしています。入門書の多くにテーブル機能の説明がないので「知らない」のです。
Excelは表計算ソフトですが,データベース的利用も行われ,その方向でどんどん拡張されてきています。ところが,ほとんどの人がデータベースの概念を理解していません。
はじめにデータベースとしての表の概念を理解することが,データ処理に熟達する第一歩なのですが。その知識があれば,大切なデータベースが壊れないようにするための「テーブル」の重要な役割が理解できます。https://www.becoolusers.com/excel/database.html(Be COOL Users Office)
確かに,表計算ソフトはリレーショナルデータベースとは違って「自由」な=無秩序なデータのばらまきが出来るのが使いやすさの一つの要因なのですが,ミスや再利用の困難さを生む原因ともなっています。
普及しないAccess,増えないAccess使い
アプリケーションソフトは適材適所。ある程度以上大きなデータベースを扱うのであれば,ExcelではなくAccessなどリレーショナルデータベースを使った方が効率が良いのです。
しかし,リレーショナルデータベースの理解はハードルが高く,本来使うべきでない用途にもExcelのが使われ効率を下げています。でもAccessが使われないのでしかたなく?マイクロソフトはExcelにデータベース機能を増築してきました。便利になってはいますが,それも良し悪しなのです。
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