白鵬が「待った」と思った理由は嘉風の「変化」

九州場所11日目,白鳳が嘉風に押し出された後,執拗に「立ち合い不成立」を訴えた。ビデオで見ても,普通の立ち合いにしか見えないのだが。

白鳳が「待った」と思った理由を,嘉風のインタビューへの答えで推測してみる。

嘉風は,横綱より先に手をついて後,とっさに「ふわっとした」立ち合いを選んだという。嘉風が鋭く前にでてくると思い,それに合わせようとした白鳳は,タイミングがほんの少しずれた。横綱が,ぶつかると予測した時点に,嘉風はまだその位置に到達していなかった。

これは,野球で例えればこうなる。
「ピッチャー嘉風がストレートを投げてくると読んで振り始めたバッター白鳳だが,投球はチェンジアップでタイミングが合わずバットを止めた。白鳳はハーフスイングを主張したが,審判は「スイング」をとった。」

立ち合いを合わせるというのはスポーツとしては「特殊」だ。いかに,相手の裏をかくか,相手に合わせないかが通常のスポーツでは求められる。だから,「わがまま」な立ち合いは許されないのだが,今日のような立ち合いはどうだ?

白鳳のような優れた力士に対してなら,立ち合いのタイミングを微妙にずらすというのは有効であるとわかった。この戦法,後に続く力士はいるのだろうか。






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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。