アメ車が世界で売れない理由は「ガラパゴス」

アメリカで最も売れている「乗用車」Ford Fシリーズ・ピックアップ

日本の軽自動車を「ガラ軽だからだめ」という人たちがいるが,それは違う。世界の自動車産業はそれぞれの市場に応じて車を作り分けている。すべての自動車はガラパゴスなのだ。

例えば,アメリカの自動車産業のガラパゴス化はすごい。先日のロイターの統計
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPL4N0H040R20130904
では,最も売れた車種1・2位はピックアップトラック。横幅2m強の,「乗用車として利用されるトラック」が日本で売れる訳がない。それでもアメリカは「売れないのは日本がアンフェアだから」と主張するのだが。

未だかつて,日本市場に合った,日本車と比べても買いたくなるようなアメリカ車が日本で売られたことはない。最もましだったのはトヨタが売ったGM車「キャバリエ」だが,日本車より「雑な」仕上げの小型車(日本では大型?)が当時のマークⅡなどと争って勝てるワケがない。

3位から5位はカムリ(トヨタ),アコード(ホンダ),アルティマ(ニッサン)と続く。これらはすべて,アメリカ市場に合わせて設計された車。アメリカ車はようやく6位のフォード・フュージョン。

携帯のガラパゴス化は日本の携帯産業の衰退につながったが,世界の自動車産業はガラパゴス化の上に成り立っているのである。


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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。