橋下市長の社会観がきらい

私は橋下市長がきらいだ。その理由は何だろうかと考えた。

彼は,努力して成功した。だから,努力しないでぬくぬく暮らしている人を見ると怒りを覚える。競争は善で,努力した人が成功して,努力しない人は惨めな暮らしになるのが正しい社会。これが,彼の社会観のように思る。(公務員は努力せずに賃金を得ていると考えられるので許せない。)

でも,政治家としては,次のことに気がついて欲しい。
1)「社会には努力しようとしても出来ない人がいる」ということ。

2)「成功は本人の努力だけでは得られない」ということ。

1)については,「そんなことわかっている」といわれるかも知れません。だったら,申し訳ありません。人には生まれながらに大きな個人差があります。ある人が努力すればできることが,ある人には決して出来ないということもあるのです。
 2)については,同じくらいの努力をしても,成功には運が必要です。ダルビッシュは大金を稼いでいますが,「プロ野球」の無い世界だったら同様に稼ぐ可能性は低いでしょう。橋下市長も努力が実って,弁護士になり,成功しましたが,運良く高い知能が遺伝的に与えられていなければ司法試験に通ることはできなかったはずです。

彼の言動からは「競争に勝ったやつが善。おれは努力して競争に勝った。みんなも努力すればおれみたいになれる」といった考えが感じられる。これがいやな感じの理由なのだと思う。そんな考え方で成り立つ社会に「私は」住みたくないのだ。

本当は橋下市長はそんな人ではないということをだれか教えてくださればうれしいのですが。









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masao
ゲイツ,ジョブズ,さんまと同じ1955年生まれ。 この春から自由人?に。